ドラッグストアで解決! 女性ホルモンと漢方

みなさま、こんにちは!
本日もご覧いただきありがとうございます。
今回から数回にかけて、漢方特集をしていきたいと思います。
基本的な使い方はもちろん、悩みがあって婦人科の外来を受診したものの症状が改善せずに困っている方へ、少しでもお力になれるようにまとめていこうと思います。
この記事を読んで分かること
①更年期障害の症状を和らげる漢方が見つかる
②月経困難症の症状を和らげる漢方が見つかる
③PMS(月経前症候群)の症状を和らげる漢方が見つかる
④PMDD(月経前不快気分症候群)の症状を和らげる漢方が見つかる
婦人科でよく使われる漢方 3種類+α
まず、今回は漢方基本として、メジャーなもののご紹介と選び方を説明していきたいと思います。
今回、説明していく漢方は以下の4つです。
①当帰芍薬散 トウキシャクヤクサン
②加味逍遙散 カミショウヨウサン
③桂枝茯苓丸 ケイシブクリョウガン
④桃核承気湯 トウカクジョウキトウ
この4つ、特に上の3つは産婦人科の外来でよく処方されるお薬となります。
なぜよく処方されるのでしょうか?
これら4つのお薬に共通して言えることは、血の巡りをよくするということです。
本来、血は滞る(とどこおる)ことなく、巡っていますが、それがどこかで流れが障害されてしまうと、症状が出てきます。
具体的には、更年期障害やPMS、月経困難症の原因となります。
生理痛の項目でも書きましたが、血の巡りと生理痛は大きく関係があります。血の巡りがいいと、痛みは和らぎます。
生理中に腰やお腹にホッカイロを貼ると楽になります。それも血の巡りに作用しているからですね。
水中出産でお湯の中で出産すると痛みが減ると言われているのもそのためです。
このように、血の巡りは女性特有のお悩みを解決する上で、非常に大切になってきます。
漢方の使い分け、選び方
さて、今回は、この4つのお薬を簡単に使い分ける方法についてお話ししていきます。
それぞれ飲んだ方がいい方の特徴を箇条書きにしていくので、当てはまる項目が多いものを選んで飲んでみるのが良いかと思います。
①当帰芍薬散 トウキシャクヤクサン
・やせていて、色白
・冷え性がある
・虚弱体質(体が弱くて、体調を崩しやすい)
・頭痛、めまい、肩こりで悩んでいる
・むくみやすい
当帰芍薬散の特徴は、血の巡りをよくする+水の溜まりを解消することです。
むくみやすく、むくみが原因で起こる頭痛や肩こりで悩まれている方にはとても良いお薬となります。
②加味逍遙散 カミショウヨウサン
・更年期障害、PMSで悩んでいる
・更年期障害、PMSの中でも、症状がいくつもある<体と精神面の両方の症状がある>
・病院では特に異常がないと言われるが、困っている
・PMSに加えて生理痛もある
PMSではこちらの薬を1番に選びますが、こちらだけではむくみが取りきれない場合は、当帰芍薬散と合わせて飲むと効果が高まります。
③桂枝茯苓丸 ケイシブクリョウガン
・体つきはしっかりとしている方
・のぼせがある
・精神症状はそんなに強くない
・下っ腹が張っている感じがある
④桃核承気湯 トウカクジョウキトウ
・体つきはしっかりしている方
・精神症状が強い
・便秘が強い
・PMSの重症型、PMDDと診断された方
PMDDとは、月経前不快気分症候群のことを言います。PMDのうち、特に精神的な症状がメインの場合のことを言います。
PMDDの方にはこちらの薬を1番に選びます。
さて、いかがでしたでしょうか。
今回は、更年期障害、PMS、月経困難症の方が簡単にはじめられる
漢方の選び方をご紹介しました。
こちらでまずは簡単にセルフチェックをして、飲みはじめてみても良いかと思います。
次回は、ピルの副作用と漢方についてお話ししていこうと思います。