ドラッグストアの薬で解決

ドラッグストアで解決!<痛み止め②>

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本日もご覧いただきありがとうございます。

さて、本日は、痛み止めと合わせて使うと痛み止めの効果がupするお薬をご紹介していきます。特に10代から20代前半の女性におすすめな方法です。

この記事を読んで分かること

①市販の痛み止めでは効果が足りない時の対策

②痛み止めの飲み過ぎが心配な時の対策

おすすめの漢方薬


ドラッグストアで購入できるものとしては、2つあります。2つとも漢方のお薬です。
すぐに効果が得られるものと、日々内服することで生理のときに効果を発揮するものです。

すぐに効果が得られる

すぐに効果が得られるものは、

芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)です。


これは「こむらがえり」のお薬として有名なものです。
実は、子宮は筋肉の塊でできています。
そのため、生理になると、子宮は月経血を押し出すため収縮します。
適度に収縮してくれたら良いのですが、その加減が強すぎることがあります。特に生理が始まったばかりでまだ不安定な10代から20代前半の方は収縮が強くなりすぎる傾向にあります。
そのため、生理痛が強くなりやすいです。
芍薬甘草湯はその収縮を抑えてくれるので、痛みが和らぐのです。
このお薬のいいところは、頓用(痛くなってから飲む)でも効くというところです。30分あれば効果を発揮します。
具体的な使い方としては、
①定期的に内服する痛み止めと一緒に飲む
②定期的な痛み止めでも効かない場合に追加する
③定期的な痛み止め+本当の生理の山場だけは定期的に飲む
このどれかで試してみて、減らしたり増やしたりするのが良いかと思います。

日々内服することで生理の時に効果を発揮

日々内服することで生理のときに効果を発揮するものは、

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)です。


これは、子宮や骨盤の血流を良くして、痛みをとるものです。
冷えが痛みとつながると聞いたことはありますか?
あとは、水中で出産すると痛みが和らぐとか、陣痛が来たらお風呂に入ると進みが良くなるとか。
これら全てに共通していることは、子宮は温めて血流を良くすると、程よい収縮になり痛みが和らぐということです。
イメージしづらい方のために、さらに書いていきますね。
全力で走る前にウォーミングアップしますよね?体は温めると筋肉の動きがスムーズになり、伸び縮みしやすくなります。子宮も同じで収縮しやすくなるので結果、無理やりぎゅーっと縮むより、キューッと優しく縮むので痛みが減るということです。
このお薬の場合は、先ほどのお薬と違って、痛くなってからでは効きません。毎日飲み続けることで効果を発揮します。

どちらのお薬を選んだらいいのか?

芍薬甘草湯と当帰芍薬散はどちらを選べばいいのか?


①生理は生理痛以外悩みがない、すぐに痛みだけ取りたい場合は、芍薬甘草湯


②生理痛以外にも浮腫や体調不良に悩まされている場合は、当帰芍薬散

をお勧めします。

いかがでしたでしょうか。
みなさんが、少しでも生理痛から解放されるように願っています。

次回は、女性のお悩みでも特に多い、頭痛の対処法についてお伝えしていきます!

ABOUT ME
産婦人科夫婦
産婦人科夫婦
産婦人科専門医
ブログを覗いてくださりありがとうございます。
私たちは、夫婦で産婦人科医をしています。
2人の経験を合わせて、女性ならではのお悩みを少しでも解決できたらいいなと思い、このブログを開設しました。
普段の外来ではなかなか時間を割いてお話できないことや、すぐに日常生活に取り入れられるようなことなどを発信していきたいと思っています。
また、夫婦で共働きであり、時短の家事や育児、家の整理や掃除なども色々調べて実践しています。生活面での内容も時々更新できたらいいなと思います。
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